すすむ医療 助産外来・母乳外来・新生児2週間健診外来

三井記念病院は、2014年4月から看護外来を開設し、専門的な知識・技術を持った看護師や助産師が医師と連携を取り、患者さんやそのご家族の心と身体のケアを行っています。産婦人科と連携した助産外来、母乳外来、新生児2週間健診外来では、三井記念病院での出産予定・出産したお母さんと赤ちゃんを対象に、心と身体の両側面の診察を行っています。

「最近は核家族化や少子化の影響で、妊婦さんや産後すぐのお母さん方は様々な悩みを一人で抱えてしまっている状況がみられます。インターネットで情報はすぐ探せますが、不安を煽るような内容ばかり目に入り余計不安を募らせていたり、また情報をうまく活用できず混乱しているお母さんが多いと感じます。

助産外来、母乳外来、新生児2週間健診外来では、助産師が患者さんの悩みや心配事を聞きながら、妊婦健診や診察を行っています。母乳外来では、乳房マッサージを施し状態を確認することはもちろんですが、助産師との会話を通して、お母さんの気持ちが整理され前向きな育児へとつながっていきます。助産外来では、妊婦さんの生活スタイルをお聞きして、その生活の中に出産のリスクになるような事はないかなどを話し合うようにしています。妊娠中の食事や運動などから産み方に至るまで、私たちが指示しそれに従ってもらうのではなく、あくまでも、妊婦さん自身が自己決定するように促しています。例えば妊娠中お腹の張りが気になる場合、医師は張りを低減するお薬を処方しますが、助産外来では、お腹が張るのは冷えから来ているかもしれないから、身体を冷やさないようにしたらと助言します。そうすると妊婦さんは『そういえばいつも素足だから靴下を履いてみようかな』と自分の生活スタイルを見直し変えていかれます。このように、私達は医師と役割を分けて、患者さん自身と赤ちゃんがより良く生きるための力をもてるようサポートすることに徹したいと思っています。出産を控えた妊婦さんや、産後まもなく赤ちゃんと二人きりで不安を感じているお母さんは遠慮なくご相談にいらしてください。

三井記念病院は、看護外来と診療科の連携は密接にしており、私たちが患者さんと話していて医療面でのケアが必要だと感じたら、すぐ医師に相談し受診していただいています。逆もあり、診療科での診察で医師がもっと話を聞いてあげたいと感じたら看護外来に連絡が来るようになっています。」

三井記念病院の看護外来には、リンパ浮腫外来、WOC外来、がん患者サポート外来もございます。詳細は当院ウェブサイトまたは院内パンフレットをご覧ください。

出典:三井記念病院広報誌『ともに生きる』(Vol.12、2014年10月23日発行、三井記念病院 広報部)

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吉岡 理恵 (看護師・助産師 6階外来(産婦人科)チーフ)

吉岡 理恵看護師・助産師 6階外来(産婦人科)チーフ

1993年
三井記念病院 入職
2016年
6階外来(産婦人科)チーフ
学会認定
桶谷式乳房管理法認定者
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