いつかは留学の人必読!
三井記念病院の循環器内科の海外留学事情

写真左より田邊先生、Virmani先生、矢作先生

― 市中病院では屈指の存在。留学先のルートもバッチリ、帰国後も安心 ―

初期・後期研修を三井記念病院で行い、8年目に海外留学して3年半後、2016年9月から再び同院に入職した矢作和之先生に「三井記念病院の循環器内科の海外留学」についてお話を聞きました。

学生時代に見た治療を自分が行う達成感

大学卒業後、循環器内科医をめざし、三井記念病院で初期・後期研修を行いました。循環器内科を選んだのは、学生時代の病院実習での出来事がきっかけでした。まさに死の危機に瀕した急性心筋梗塞の患者さんが救急搬送され、緊急でカテーテル治療がなされました。その後、リハビリも順調で、最終的に家に歩いて退院できたということが、当時の私の心を強く打ちました。

後期研修ではカテーテル検査に参加すると同時に上級医師のカテーテル治療の助手を行う機会が増えました。治療を無事終え、元気に退院される患者さんのお顔を拝見するたび、こちらも元気をもらっていました。後期研修が修了すると、私もカテーテル治療の術者の立場になり、私が学生時代に見た治療を自分が行う達成感、充実感を覚えるとともに強い責任感も湧いてきました。日々、たいへんなことだらけではありましたが、非常に充実した時間を三井記念病院で過ごしていました。

7年目にまたとない留学先を提案される

そんな私が、留学を意識したのは、7年目のときでした。三井記念の多くの先輩方が海外留学され、その後日本でご活躍されているのは知っていました(*リスト参照)。自分もいつかはと心のどこかでは思っていましたが、正直、英語が苦手で海外留学にはとても消極的でした。ただ、一方で海外から新しい知見が毎日のように発表され、それが患者さんの診療を大きく変えている現状も目の当たりにしてきました。そうした中、現在、循環器内科の部長の田邉健吾先生から、世界の最先端で心臓病理を研究しているアメリカ、メリーランド州にあるCVPath InstituteのVirmani先生のもとで仕事をしてみないかと声をかけて頂きました。大学の医局にいたとしても、なかなか得られないようなチャンスでしたので、もちろんお受けすることにしました。

留学先のルートは日本屈指の実績

三井記念病院の循環器内科からは、主にアメリカとヨーロッパに多くの留学先のルートがあり、これは市中病院としては日本屈指の実績で、将来、海外留学をしたいと考えている方には、留学先を決められる環境がある点は、きわめて魅力的だと思います。2000年以降に自分を含め11人の先生が三井記念病院から直接海外に留学しておりますが、三井記念病院の出身の先生方が、その後に勤務された大学病院や市中病院から海外に留学されているケースも少なくありません。細かいことですが、ビザの申請の仕方から書類の書き方なども先輩医師から聞くことができる点も心強いです。

留学先のCVPathには、前任の先生(中澤学先生:現・東海大学、中野将孝先生:現・東海大学)が三井記念病院から留学しており、Virmani先生も日本人の真面目で、勤勉な性格に非常に好感を持っていてくださりとても可愛がっていただきました。

帰国後も就職の心配なし

前述したように、三井記念の循環器内科から留学した先輩方は、帰国後、日本各地に散らばって、大学の教授職に就いていたり、有名な市中病院の要職にあります。その人脈を頼りに、さまざまな帰国後のビジョンを描くことができるのです。言葉は悪いですが、いわゆる「食いっぱぐれがない」と言ってもよく、「小さな大学医学部」のような環境と言っても過言ではないと思います。

期せずして三井に戻り再び充実の日々

今回、私が3年半の海外留学を終えて、再び三井記念病院に就職したのは、「ぜひ、戻ってきてほしい」とのオファーを受けたからです。そもそも定員があるので、三井記念には戻れないと思っていただけに、お声がけいただいたときには、正直にうれしかったです。ここ最近、循環器内科の定員増があり、門戸を広げているとのことでした。9月に戻ったばかりですが、留学前の7年間は三井記念病院にいましたので、見知った顔の医療スタッフもたくさんおり、歓迎ムードで迎え入れていただき、早くも打ち解けて働かせていただいています。

これまで述べてきましたように、三井記念病院の循環器内科からの留学は、たいへん恵まれたものです。留学に少しでも興味のある方は、三井記念病院でキャリアを積むライフプランも考えてはいかがでしょうか。

 
留学者 留学先(国) 現在の所属
田邉 健吾 エラスムス大学(オランダ) 三井記念病院
青木 二郎 エラスムス大学(オランダ) 三井記念病院
青木 二郎 コロンビア大学(アメリカ) 三井記念病院
谷本 周三 エラスムス大学(オランダ) 東京警察病院
宮澤 亮義 スタンフォード大学(アメリカ) 岩槻南病院
中澤 学 CVPath Institute(アメリカ) 東海大学
小沼 芳信 エラスムス大学(オランダ) エラスムス大学、スタッフ
岸 智 ジョンズ・ホプキンス大学(アメリカ) 三井記念病院
中野 将孝 CVPath Institute(アメリカ) 東海大学
谷脇 正哲 ベルン大学(スイス) 所沢ハートセンター
矢作 和之 CVPath Institute(アメリカ) 三井記念病院
阿佐美 匡彦 ベルン大学(スイス) 留学中
堀内 優 カリフォルニア大学サンディエゴ校(アメリカ) 留学中

矢作 和之循環器内科 医長

2006年
杏林大学医学部医学科 卒業
三井記念病院 初期研修医
2008年
循環器内科 後期研修医
2013年
アメリカ CVPath Institute, Inc リサーチフェロー
2016年
三井記念病院 循環器内科
2018年
循環器内科 医長
学会認定
日本内科学会認定医
日本心血管インターベンション治療学会認定医

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