世界的な医療施設認証JCIの認定を取得

三井記念病院の原 和弘 副院長に聞く

三井記念病院は、2016年11月に国際的な医療施設認証機関であるJCI(Joint Commission International)の認定を取得し、職員全員がこれまで以上に患者の安全と医療の質の向上に取り組んでいる。世界基準のJCI認定は、世界918の施設が受け(2017年2月7日現在)、同病院は日本で17番目、都内では5番目の認定(病院プログラムでの順番)となった。JCI認定取得に向け受審リーダーを務めた同病院の原和弘副院長に話しを聞いた。

(土屋雅代)

患者の安全と医療の質の向上を

―JCIの認定取得について髙本眞一院長は三井記念病院の理念である「患者とともに生きる」を実践するためのひとつのストラテジーだとおっしゃっていますが、なぜJCIでなくてはならないのですか?

原副院長 JCIは世界基準で患者さんの安全と医療の質の向上を図っています。グローバル化が急速に進む中、国籍を問わず患者さんが満足する医療の質を実践し維持することを到達目標としました。

―JCIの認定取得は、どうやって進められ、どこが大変でしたか?

原副院長 2013年12月から準備を始め、一昨年6月に模擬審査、昨年5月にコンサルテーションを受け、本審査への準備を進めました。JCI認定の審査項目は患者さん中心の基準と医療機関の管理基準が14領域あり、合計1,146の判定項目があります。病院の中でも忙しい職場では従来のやり方を変えることに時間がとれず特に苦労しました。審査に向けて体制の整った昨年11月14日から6日間、アメリカ、ブラジル、インドの医師と看護師が当病院の「感染の予防と管理」、「薬剤の管理と使用」など様々な観点から審査を行いました。審査官が病院内を巡り現場の職員にいろいろ質問をしました。また患者さんにも病院の対応について質問しました。

―病院に行くとすぐ分かるJCIの基準はありますか?

原副院長 患者さんの誤認防止のために治療・検査・処置を受けるたびにフルネームと生年月日を言っていただいています。また、転倒の危険のある患者さんには、黄色いリストバンドをつけていただき、医師・看護師だけでなく職員全員が転倒防止に気を配る体制にしています。

―JCI認定取得により、職員の意識は変わりましたか?

原副院長 いくつかの点で大きく変わりました。職員がそれぞれの持ち場で患者さんのために何ができるかを考え、迅速に対応できるようになりました。例えば事務職員も自らの責務を強く自覚して患者さんのことを心から思い、患者さんとその家族を守る自覚を持つように啓発されました。

今後も3年に1度JCIの審査があり、継続して様々な改善が必要となります。2020年のオリンピックには外国から多くの人が来日します。こうした患者さんのためにも、異文化間コミュニケーションによるサポートを実践できるよう準備を始めています。

―特に三井グループの人におっしゃりたいことはありますか?

原副院長 三井グループの企業で働く様々な国からいらした方々にも安心して受審いただく体制をこれまで以上に整えていきます。またインターネットのworldhospitalsearch.orgに、当院が掲載されていますので、ぜひご覧ください。

―お忙しいところ、本日はありがとうございました。

出典:『三友新聞』(2017年2月16日発行、三友新聞社)

原 和弘 (副院長・内科 部長)

原 和弘副院長・内科 部長

1992年
三井記念病院 循環器センター 内科 科長
2000年
循環器内科 部長
2012年
内科 部長(兼任)
2013年
内科 上席部長
2014年
副院長
内科 部長(兼任)
学会認定
日本内科学会認定施設における日本内科学会認定医制度の研修指導医
日本心血管インターベンション治療学会認定名誉専門医
日本循環器学会認定循環器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
日本内科学会認定内科医
日本医師会認定産業医
専門分野
冠動脈および末梢動脈インターベンション
デバイス治療
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