麻酔科専門研修の概要説明

特色・概要

「臨床の三井」を体現したプログラム

三井記念病院の理念は、「『臨床の三井』として安全で質の高い医療を実践し、社会に貢献する」です。当院は482床の中規模病院ですが、麻酔科管理症例は4722件(2022年度実績)であり、対病床数あたりの麻酔科管理症例数は大変高い実績となっています。豊富な症例数と、手術診療科それぞれの質の高い手術に基づいた幅広い周術期管理を経験できます。また、特に重症心疾患および透析合併症例が多く、重症症例の管理において実践に即した教育を受けることができるのが特徴です。

各分野で日本を代表する施設との連携

研修施設
心臓麻酔:榊原記念病院
小児麻酔:埼玉県立小児医療センター
集中治療:自治医科大学附属さいたま医療センターまたは亀田総合病院

心臓麻酔・小児麻酔・集中治療をそれぞれ6ヶ月ずつ、各分野で日本を代表する施設での研修を必修とすることで、高い臨床能力を獲得できます。

2024年度入職者用 三井記念病院麻酔科専攻医プログラム

研修病院派遣予定表
  2024年度 2025年度 2026年度 2027年度
  上期 下期 上期 下期 上期 下期 上期 下期
A 三井 三井 三井 埼玉小児 榊原記念 自治埼玉* 三井 三井
B 三井 三井 埼玉小児 三井 自治埼玉* 榊原記念 三井 三井

(自治埼玉*:自治医科大学附属さいたま医療センターもしくは亀田総合病院)
専攻医は一年に2人ずつ採用
4年目の三井記念病院研修中に麻酔科専門医試験を受験する

勤務体制

当院では、すべての麻酔業務を常勤の麻酔科医が行っており、非常勤医師は採用していません。術中管理、術前準備外来、術前術後診察、術後疼痛管理(Acute Pain Service)、呼吸療法サポートチーム(Respiratory Care Support Team)、など様々な業務を行うために必要十分な常勤麻酔科医を確保し、質の高い安全な周術期管理を提供しています。

当直明け勤務完全フリー、有給休暇・産休・育休取得率向上、大学からの派遣制度を廃止し医員全員が当院と直接雇用契約を結ぶなどの施策を徹底することで、医員が安心して長期に渡り働くことのできる環境を作っています。月〜金は当直、土日は待機勤務があり、医員皆で公平に担当しています。

当院研修中の専攻医は、標榜医取得までの2年間、全症例上級医とともに麻酔を担当します。当直および待機勤務は指導医と共に行い、当直はおよそ月2回、待機は月2回です。
18ヶ月間の他施設での研修後は、麻酔科統括業務の訓練と専門医試験への準備を並行して行います。

教育

常勤医師18名中、麻酔科専門医13名(うち麻酔科指導医5名)、心臓血管麻酔専門医6名、集中治療専門医2名であり、知識と経験が豊富な指導者による教育を直接受けることが可能です。

統括責任者からのメッセージ

麻酔科部長・中央手術部部長 横塚基

三井記念病院は1906年に三井家が私財を投じ、慈善診療を目的として設立されました。100年以上にわたり一貫して社会福祉の精神に基づき、地域の中核病院として常に最新・最善の医療を目指してきました。現在では三井グループの社会貢献活動の柱の一つとして運営されています。

安全で高度な手術医療には、良い麻酔科医の存在が必要不可欠です。当科の行動指針を「我々は、患者のみならず他の医療従事者、地域社会に信頼される麻酔を提供します」「我々は、麻酔の質向上に努め、研鑚を続けます」と定め、常に最良の手術医療の提供に尽力しています。

また我々は、2021年に三井記念病院、聖路加国際病院、虎の門病院、榊原記念病院、東京ベイ浦安・市川医療センターの5病院の麻酔科で、ハートアネスアライアンスという組織を立ち上げました。ハートアネスアライアンスは、心臓手術および心疾患合併非心臓手術の周術期管理の知識、技術の向上と業務効率化支援を通じて、これらの分野の進歩、発展と医療人の育成に貢献することを目的とした集まりです。このように他病院とも協力して研鑽を重ねています。

我々は今後も、日本のみならず世界の手術医療の発展に寄与すべく活動していきます。ぜひ一緒に麻酔科学の未来を切り拓いていきましょう。

取得可能資格

  • 厚生労働省認定 麻酔科標榜医
  • 日本麻酔科学会 麻酔科認定医
  • 日本専門医機構 麻酔科専門医
  • 日本麻酔科学会 麻酔科指導医
  • 日本心臓血管麻酔学会 専門医
  • 日本区域麻酔学会 認定医
  • 日本周術期経食道心エコー認定試験(JB-POT)
  • 日本区域麻酔検定試験(J-RACE)
  • ACLS
  • PALS
  • NCPR
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